作るひと、作り方は変わっても、売る物は同じ
9月最終週の木曜日。お客さんの多くは棚卸し期間に入っており、今週は割と静かな週です。
うちも10月決算が近づき、そろそろ今期も終わりだな~って思いながら、お得意さまに納品に向かっておりました。で、納品している中身、これは創業以来、あまり変わっていないんだなと改めて思いました。もちろん細かい部分は変わっておりますが、銘板って呼ばれるカテゴリーは変わっておりません。
ただ、作る人とか作り方、作る機械は、毎年変わっております。仕上がりまでのアプローチの仕方、もちろん人力が機械化されております。でも!!銘板であることは変わりありません。
世の中、売り方はどんどん変化しており、新製品も毎日生まれております。私もたまに、今のままで良いのか?って思うことがあるんです。だって、80年も同じもの作って売っているわけですから(笑)何か開発して売れないか、なんてたまに考えるんです。でも、今日も銘板を作って売って、結局、明日も同じものを作って売るんです。やはり同じです(笑)
同じカテゴリーのものを売ってはいますが、お客さんの顔ぶれは毎年変わりますね。昭和から平成の真ん中くらいまで大手メーカーさんの量産品が主でしたが、いまやその比率は1/3以下。大手さんの量産品より、もっと細かいニーズにこたえているんですね。でも、作っているカテゴリーは同じ(笑)やっぱり銘板。
市場は縮小しているのかも知れません。私たちの親世代の経営者の方々は、昔はすごかったっていう話を今でもしますけど。その仕事は無くなったかもしれませんが、銘板の需要自体が無くなったわけでもなく。需要の場所が移っているっていうだけのことだなって思うんです。その潮流にうまく入り込めるか?っていうことだと思います。もちろん、運も大事ですが。
つまり言いたいことは、どんな仕事だって、やり方次第で需要は取り込むことが出来るってこと。もう終わり!ではないんですね。考え方次第だと。
私がこの仕事を始めた理由ってのは、上の世代の方が言った言葉、「もう銘板は終わりだから」です。いや終わってねーし!!って始めた仕事、もうそろそろ20年です(笑)もうすでに、その言葉はやっつけましたが、まだまだ継続できそうです。もう終わりっていう言葉は、自分から仕事を遠ざけるもんです。ってそれを証明できただけでも十分です!
気が付けば明日で9月終わりですよ。あーあっという間すぎです。今週はなんか不完全燃焼ですね。そんな時もある!