小切手を取りに来てください。
私の話ではないです(笑)知り合いの会社の話。少額の支払いを小切手でするので、それを取りに来いと。
支払いの仕方ですが、いまやほとんど銀行振込。手形もまだ少しありますが、大手のお客さんはファクタリングが主流で、割り引かれて翌月には入金されるケースがほとんど。小切手もまだまだ健在ですが、出来るだけ銀行振込に変えてもらっています。それでも小切手のところもありますが、近所だったり、毎日のように出入りしている会社なので負担はありません。
お題目:「小切手を取りに来てください」っていう話を聞きました。お支払いをわざわざ出向いて受け取りに行く?(笑)そんな話がまだあるのか!と正直驚きました。手形を郵送しますから切手代を差し引いてください、っていう文化はまだありますし、そこは割り切っています。そもそも手形になる場合、それなりの金額ですから。でも、少額の小切手を取りに来てくださいって頼むのはどうなんですかね。昭和時代ですか。いまや、キャッシュレスの時代ですよ!
小切手をもらう場合、それを紛失しないように大事に持って帰ってきて、銀行に持っていく、もしくは銀行の人に取りにきてもらう。記帳する。って、ものすごく面倒なんです。領収書も発行する必要あるし。仮に10,000円の仕事だとして、経理や社長が電車か車で取りに行って、銀行寄って帰ってくる。2時間かかってしまう。ていうか、その時点で赤字の仕事ですよ。パソコン開いて、ネットバンキング繋げて、すぐ支払えば良いじゃないですか。5分で終わります。安くして!と要求するなら、管理費を下げる協力もお客さんはすべきです。
結局、このような文化って、お客さんが上、下請けは下っていう感覚ですよね。私は理解できない。もちろん代金を頂くお客様は大切ですし、仕事上のご要望はなるべく聞くことが大事なサービスだと思っています。でも、お金払うから、それを取りに来てくださいって。どういう感覚なのか。
ついでに言いますが、少額で振込み手数料を差し引きますというところもあります。決まりなので仕方ないです、と言われますが。私は結構それは許せなく、取引を始めるときに必ず言います。少額の場合はご負担ください!でないと、絶対イヤですと(笑)
以前、1,000円未満の仕事で、840円差し引いて良いか?と聞かれたことがあります。呆れました。もちろん負担してもらいましたが。そう言われるこっちの気持ちは分からないもんなのか。そういう仕事は受けてしまうと損失になります。なので断りますけど。
最近は下請け法が厳しくなってきているから、大手さんほど敏感で、こちらが恐縮するくらい気遣ってくれるところもあります。そういうお気遣いある方が、仕事を受ける側はもっと貢献しようと思うものです。だって、1000円の仕事で840円差し引きますっていうお客さんを助けよう!って気持ちにはなりませんから(笑)そんなに資金繰りが厳しいんですかって逆に疑ってしまいます。
仕事を出す方がエライなんて思っちゃいけないです。要望受けなければ仕事無くなっちゃうって思う人もたくさんいるから。客観的に見ると弱いものイジメですよ。特に自分が弱っているとき、そんな仕事でも取りたいなんて思っちゃうもの。でも奴隷的な関係になってしまうと、そこからは抜け出せないです。そういう関係は作らない方が良い。景気戻れば、もっと良い仕事あるから。それまでガマンですよ。